【マーケター】代理店マーケターから事業開発マーケターへ ~若手マーケターの次なる挑戦~

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▼ この記事でインタビューした人マーケターとしての成長を求めて、代理店からの転職– まずはこれまでの経歴を教えてください !– 新卒で入った会社を半年ほどで辞めることになったと思うのですが、なぜ転職を考えたのですか??– なるほど!思い切りの良い意思決定ですね!実際に入ってみて半年程度立ちましたが、ここまではどんな業務をやっているのでしょうか?事業会社ならではの経験でマーケターとして成長① 低迷期② 成果爆発③ 運用力UP/来店率改善④ 目標達成力Oh my teethと歯科業界、そして自身のキャリア– Oh my teethは後藤さんから見てどのような組織に見えていますか?– みんなプロダクトが好きなんですね!とはいえ歯科業界って一般的に馴染みがない領域かと思うのですが、歯科領域は後藤さんから見てどういう風に見えていますか?– ありがとうございます!そんなワクワクな業界で、後藤さんの今後のマーケターとしてのキャリアはどのように考えていますか?【圧倒的な事業開発マーケターになりたい方はこちらからご応募を!】toCマーケティング未経験の方はこちらtoCマーケティング経験者方はこちら
マーケターとしての成長を求めて、代理店からの転職
– まずはこれまでの経歴を教えてください !
学生時代に3社インターンを経験しました。代理店2社と事業会社1社なんですが、基本的にはWebマーケターとして仕事をしていました。新卒では2社目のインターン先である代理店に出戻りのような形で就職しました。
もともとはエンジニアになりたくて、大学3年生のときに地元の愛知から荷物一つで東京に来てWeb系の企業でインターンを始めました。ただやり始めるとエンジニアにあまり向いていないな感じて断念し、せっかく培ったITスキルを無駄にせずにできることがないかと探していたところ、Webマーケターが結構いいんじゃないかと思い、Webマーケターのインターンにひたすら応募しまくってました(笑)
実は2社目に経験したインターン先である広告代理店に出戻りのような形で新卒入社しました。その広告代理店は創業して5年程度のベンチャーの広告代理店で、インターンから新卒で入社する人が結構多く、僕の同期は3人がインターンから新卒で入社しましたね。
新卒の会社では広告の運用や遷移先の改善、クリエイティブの作成などを全般的にやっていました。フロントに立っていたというよりは裏側の運用などがメインでした。

– 新卒で入った会社を半年ほどで辞めることになったと思うのですが、なぜ転職を考えたのですか??
成長軸とプロダクト軸の2軸で転職への意欲が強くなっていきました。
成長軸というのは、「マーケターとして成長したい」となったときに、どうしても代理店だとやれることが限られてしまうんですよね。事業の中で切り出された広告運用や獲得の業務をやることに留まってしまう。自分のマーケターとしての成長を考えたときに「これだけでいいのか?」という疑問はずっと心の中にありました。
プロダクト軸というのは「根本的にプロダクトがいい会社で働きたい」という気持ちが強くなっていったという話です。これは代理店マーケターあるあるだと思うのですが、代理店だと商材を選べないので世に良いものを届けられてる感がなくて、「もっといいものを届けたい!」という気持ちが強くなっていました。結局マーケティングでごまかせない、根本的にプロダクトが良くないと伸ばせないという感覚もあったので、市場も大きいしかつプロダクトがいい、伸ばせるなというサービスを売るマーケターになりたいと思ったことが理由ですね。
この2つの軸で転職先を探していたところ、代表の西野さんからWantedlyでスカウトが来て、まずはオンラインで面談、その後実際に店舗に行って話をさせてもらい、気づいたらトライアル的に業務をさせてもらうことになっていました(笑)このスピード感がいいなって思ったところと、面談時に市場やプロダクトのことを聞いて「これなら伸ばせるんじゃないか」と直感的に感じたことがOh my teethへの入社の決め手になりました。

– なるほど!思い切りの良い意思決定ですね!実際に入ってみて半年程度立ちましたが、ここまではどんな業務をやっているのでしょうか?
メインは広告運用なのですが、どちらかというとそのタイミングごとに必要なことをやっています。例えばこれまででいうと1~2ヶ月ごとにマーケ組織の中の課題感が変わっていっていたので、下記のような変遷で役割が変わっていきました。
- 12月: マーケ責任者と自分しかいなかったので全部(笑)
- 代理店のマネジメント
- 広告運用
- クリエイティブ作成
- LP改善
- 1月~2月: 新メンバーが入ってきて広告運用にフォーカス
- 3月~4月: 予約獲得後の来店率が悪化していたのでインサイドセールスチームと連携して来店率の向上
- 5月以降: よりジェネラリスト寄りの業務
- 数値分析
- 代理店のサポート
- 導線設計
色々やってはいるのですが、Oh my teethは店舗型ビジネスなので、すべてKPIとしては「来店予約の最大化」を意識しながらやっています。そのために不足しているところに自分が入ることでチームの成果の最大化を目指しているという感じです。
結構自分の強み的にもスペシャリストよりはジェネラリスト寄りな業務をすることが多いですね。自分の強みが「気づき」の部分で、例えば「この媒体が結構ポテンシャルあるんじゃないか」 みたいな気づきから数値を改善したりするのが得意なので、全体感見つつ、ボトルネック見つけて「ここもうちょいやり切れそうだな」とかを俯瞰して見れる力が比較的強いので合ってるんじゃないかなと思っています。
あとチームのバランスを見ても、インハウスチームはクリエイティブをガシガシ作るハイセンスなスペシャリストがいるので、バランスとしてはいいのかなと思っています。
▼クリエイティブをガシガシ作るハイセンスなスペシャリストの記事はこちら
事業会社ならではの経験でマーケターとして成長
– ちょっとここで入社してからの成長曲線をグラフで書いてみましょうか!ちょっと難しいですけど、こんな感じですかね
後藤さんの入社してからの成長曲線

① 低迷期
最初の1ヶ月くらいはメンバーもかなり少なかったので、正直降ってきた業務をこなしているという感じでした。パワープレイでしたね(笑)かなりきつかった時期です(笑)全体のチームの実績としてもあまり奮わない時期で、どうしたらいいんだって感じでしたね。
② 成果爆発
2月くらいからさすがに全体件数がやばいとなって色々知恵を絞り出して、いま上手くいっているオファーや遷移先などの勝ちパターンの形を作ることができました。ここで一気に獲得件数が爆発し、それに比例して自分も成長したなという感覚があります。
ここでちゃんと「数字に執着する」「日販で目標を追う」という基本スタンスが身についたかなと思います。
③ 運用力UP/来店率改善
一度少し成長は落ち着いてしまったのですが、外部のコンサルの方にもかなり色々レクチャーしてもらい、運用全般のスキルを鍛えることができたのが6月でした。
さらにいわゆる来店予約数を追うマーケティングのところだけでなく、事業全体を見渡したときのボトルネックになっていた来店率の改善にも着手することができたのも大きかったですね。予約後のページの改善などにも着手し始めました。CPOを合わせるために獲得後の工程にも手を出すことができるのは事業会社ならではで楽しいですね。
④ 目標達成力
7月終わりくらいからは目標達成のための総合力が身についてきたと感じています。これ以前はなんとなくで目標を置いていたんですが、ここからは「本当にこれいけるんだっけ?」と思考することや「ここは絶対達成しないといけない」という目標をちゃんと置いたことによって、「その目標を達成するために何が必要なんだっけ?」っていう思考が生まれたんですね。そこに対する行動、例えば「Metaだけじゃなくて違う媒体で配信しないと間に合わない」とかですね。目標件数を達成するために何とかする力がついたなと思います。
実際いまも代理店と比べてもインハウスが一番獲得件数が多いので、客観的に見てもここの力はかなり付いたかなと思っています。

Oh my teethと歯科業界、そして自身のキャリア
– Oh my teethは後藤さんから見てどのような組織に見えていますか?
一番感じるところは「向かう方向性がみんな一緒」という点です。目標に対してみんな執着してるし、その目標っていうのがみんな「Oh my teethどう伸ばすんだろう?」という方向性で統一されている感じがします。そしてその方向性に進むためにみんな遠慮をしない。自分の持ってる意見をちゃんとぶつけているところが特徴だと思っています。
特に方向性の話でいうと、Oh!会(全社総会)ってなかなかない場所だなと思っていて、ああいうのってコアメンバー以外そんなに話聞いてない状況があるあるな気がするんですが、Oh my teethの場合はちゃんとみんなやり切っているなっていう感じがします。普通のことかもしれないですが、ここまで全員が自分ごと化している組織って意外とないなという気がします。みんながOh my teethの成長に対して責任感を持っているなという感覚ですね。
▼ Oh!会についてはこちら
あとはいい意味で体育会系な感じがしますね(笑)部活で言うと「全国大会いくぞ」みたいな雰囲気で、各々が役割を考えて動いている気がします。Oh my teethが目指すミッションやビジョンはかなり壮大なものなので、半分くらいは「本当にできるのか?」っていう不安はあるかもなのですが、半分くらいは「これイケそうだな」とかプロダクトに対しての自信があるのでみんな走れるっていう環境になっているように感じます。「このプロダクトなら世の中に浸透しないわけがない」って根本的に思っているからこそ、その雰囲気が醸成されているしベットできるのかなと。
(「これイケそう」と思えちゃうOh my teethのビジネスモデルについて語られている記事がこちら)
– みんなプロダクトが好きなんですね!とはいえ歯科業界って一般的に馴染みがない領域かと思うのですが、歯科領域は後藤さんから見てどういう風に見えていますか?
正直ぼくも最初は歯科領域に関する理解は難しいところはあったと思います。ただレガシーな業界ということは入る前から認識をしていた中で、Oh my teethのHPなどが見るからに新しい雰囲気を感じたし、本当に歯科領域のプロダクト?って感じたところにめちゃくちゃ可能性を感じました。レガシーな業界に対してアンチテーゼを出していくプロダクトは可能性ありそうだなと。
その上で中に入ってみて理解をすればするほど、歯科領域ってやっぱりまだ近所の歯医者さんに行くっていうことが主流じゃないですか。そういう状況に対して新しいプロダクトを市場に浸透させていくところが難しい側面もありつつ面白い、もっと言うと「これからどうなっていくんだろう?」という楽しみ感があります。もしかすると自分の親が使う可能性だってあるよなと考えると、今後どういう世の中になるんだろうなという点にワクワクを感じます。 こういう事業ってこれまでの代理店での経験などを思い返してもなかなかないよなと思っています。

– ありがとうございます!そんなワクワクな業界で、後藤さんの今後のマーケターとしてのキャリアはどのように考えていますか?
インハウスのマーケターとして広告の運用はずっとやっているので、そこは代理店にも負けないくらい、日本一運用に強くなるというところを目標にしています。
あとはジェネラリストとしてという観点にも関わるのですが、まだ広告以外のところの知識がそんなにあるわけじゃないのでそこが伸びしろだなと思っています。全体感を見て、マーケだけに閉じない施策や戦略を考えることで売上を作っていけるような、言ってみれば事業開発マーケターみたいなポジショニングを作れるといいなと考えています。
– 事業開発マーケター!いい表現ですね。
事業を引っ張れるマーケターになれるよう、これからの活躍を祈っています!